fumed oak_moon rings

Fumed Oak — 月の輪が宿る、謎めいた木の詩

燻蒸によって深い黒へと変化するファムドオーク。その中に、時折ふわりと現れる「月の輪」のような淡い模様があります。まるで夜の森に浮かぶ月影のように、
黒の中にやさしくにじむそのかたちは、タンニンがわずかに含まれていなかったのか――理由はいまだ明らかではありません。
けれどその“謎”こそが、この素材にひそむ詩情。科学では割り切れない、偶然と自然のいたずらが木の表情にひと匙のロマンを添えてくれます。
見つけた瞬間、少しだけ心がときめく。そんな、物語のある特別なファムドオークです。

祇園新橋 川勝
koyori    中村 昌彦+中村 菜穂子    撮影 　吉田 祥平

＜Bespoke creating image＞　突板の並べ方、白太の形状や位置などオリジナルのアレンジが可能です。お気軽にご相談ください。